鼠径ヘルニアと診断されてから術後生活|生活する時の注意事項
ソケイヘルニアの治療について

診断されてから術後生活まで

ソケイヘルニアと診断されたら

ソケイヘルニアと診断されたら

ソケイヘルニアと診断された方は、ご自身が安心できるよう医師や看護師に説明内容で解らないことや要望などは質問・相談をし、安心できる状態で手術を受けましょう。

ソケイヘルニアの治療は、弱くなった組織を補強する手術です。手術法は補強のためにメッシュを用いた手術と、メッシュを用いず弱いところを直接縫い合わせる手術(従来法)の2種に大別されます。メッシュは、体に優しい素材で、再発率が低いく、ほとんどの病院・クリニックでメッシュ法が行われています。しかし、若年者、妊婦などの患者には使用しないこともあります。

手術する際は、必ず麻酔をしますが、麻酔法は患者さんの要望や病院・クリニックにより異なります。麻酔法についても担当医師とよく相談して選択しましょう。

また、手術前には、術前検査が行われます。通常は、採血、心電図、レントゲン撮影などの一般的な検査です。

検査で問題なく手術が決定した場合、手術前に担当医師・看護師から以下の説明があります。

  • 病名
  • 手術法
  • 麻酔法
  • 手術内容・時間
  • 食事や運動など
  • 手術前後の生活時の注意点
  • 手術直後、退院後の経過や注意について
  1. 外来受診 外来受診で診察(視診、触診)し、ソケイヘルニアと診断されたら、病気の内容や手術法について説明します。ほとんどの方は、診察した当日に手術の日取りまで決められる傾向にあります。
    ただし、他の病気(心臓病、糖尿病など)があって、現在、治療中の方は、病気を診ている担当医師に手術に愛しての注意事項を確認し、薬(特に血液凝固を防ぐ薬など)を服用中の方に関しては、薬の飲用が中止可能かなど詳細にわたり確認します。
  2. 術前検査血液検査、尿検査、レントゲン、心電図です。
    状況によっては、超音波検査やCTスキャンを撮影することがあります。
    また、ソケイヘルニア手術のために行った検査で、これまで元気に暮らしていた方でも、心臓などの病気が見つかることがあります。
    別の病気が見つかった場合は、各診療科の医師の診察を受けます。重症な病気が見つかった場合、治療を優先する場合もあります。
    ソケイへルニアは、大掛かりな手術ではありませんが、安全な状態で手術を行うことが大切です。
  3. 入院入院の期間は、その方の状態や手術方法、施設により異なりますが、数日から1週間程度です。
    最近では日帰り手術も多く耳にするようになりましたが、2泊3日の入院を推奨している視察が多いです。
  4. 手術手術は3~6cm患部付近を切開して行います。ほとんどの場合は、人工補強材(メッシュ)を使用して治療します。
    手術時間は通常、30分から1時間30分程度です。
    長年放置されたような大きなヘルニアでは、炎症がひどく、時間がかかる場合があります。
    手術は眠っている間に終了します。
  5. 退院後約1週間後に外来を受診していただきます。
    その際に痛みなどの症状をお聞きし、手術創(傷口)の具合を観察し、抜糸は5~14日すぎ位に行います。
    しっかりとしたケアを行う医療施設では、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月に経過観察をしています。