ソケイヘルニアになりやすい人
乳幼児~中高年まで、ソケイヘルニアの80%以上が男性です。特に中高年男性に多くみられます。
ソケイヘルニアになりやすい人は、どんな人?
40代以上の中高年は、ソケイヘルニアの原因に職業が関係していることが指摘されています。腹圧のかかる動作が発生する製造業や立ち仕事、運送業に従事する人に多く見られ、他に便秘症の人、肥満の人、前立腺肥大の人、咳をよくする人、妊娠中の人も要注意です。
成人のソケイヘルニアは、小児と同じように先天的な要因で起こる場合もありますが、ほとんどが加齢により太もものつけねのソケイ部(※2)にある筋膜などの組織が弱くなり、筋肉層がゆるんだことにより起きます。
また、40代以上人は、ソケイ部の筋膜が弱くなったところに腹圧がかかる様な状況になったことにより、ソケイヘルニアが発症しやすくなっているということが言えます。
引っ越しや工場などでの作業で重たい物を持ち上げたり、運搬したりする職業の方や、営業で外回り、接客業で立ち仕事をされている方、フライトアテンダントの方なども注意が必要です。他にもトランペットなど吹奏楽器の演奏者や、サッカーなどのスポーツ選手などの方も注意が必要といえます。生活習慣や体形でいうと、喫煙し、肥満気味で便秘の人などがソケイヘルニアになりやすい人といえます。
ソケイヘニアになりやすい職業 | |
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重たいものを 持ち上げたり、運んだりする仕事 |
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立ち仕事 |
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その他 (職業・生活習慣・体形など) |
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