鼠径ヘルニアと似た病気|お腹の一部がぷくりと膨らむ疾患
ソケイヘルニアのいろいろな症状

ソケイヘルニアに似た病気

鼠径ヘルニアに似た膨らみができる病気
男児 せいさく水腫(精索水腫)、いんのう水腫(陰嚢水腫)
女児 ヌック水腫
その他 ソケイ部痛症候群、虫垂炎、腸閉塞、腸重積など

ソケイヘルニアとよく似た症状の病気

エコー

ソケイヘルニアの症状で、特徴的な症状の一つとして、太もものつけねのソケイ部にこぶのような膨らみです。そのソケイ部と同じような症状が発症する病気に、せいさく水腫※7、いんのう水腫※8といわれる病気があります。ソケイヘルニアと同様に、男児によく見られる病気の一種です。通常は、1歳程度までに自然に治ります。

また、女児の場合は、ヌック水腫※9という病気があります。太もものつけねに小さなしこりが見られることがあり、このシコリには痛みなどはありませんが、痛みがあるときは『捻転症』や『炎症』など、他の病気の可能性があり、特に注意が必要です。ソケイヘルニアとの区別が難しい場合もあるので、早めに医師の診察を受けましょう。

※7せいさく水腫(精索水腫)
お母さんのお腹の中にいるときに腹膜が鞘状に飛び出したもの(腹膜鞘状突起)の閉鎖が不完全で、袋状に残ってしまい袋の中に水がたまった状態を「せいさく水腫」といいます。
※8いんのう水腫(陰嚢水腫)
陰嚢水腫とは精巣の周囲の袋の中に液体がたまって陰嚢(いわゆるたまのふくろ)がふくらんだ状態を言います。生まれたばかりの男の赤ちゃんでは稀ではありません。
※9ヌック水腫
女児のソケイ部の袋の中に水がたまることをヌック水腫といいます。診断は超音波検査が有用です。
乳児(1歳未満)の場合は、自然に治癒することが多いといわれています。以前は針を刺して水を抜く場合もありましたが、子どもに恐怖を抱かせるうえ、再発することが多いので最近はほとんど行われていません。
また、1歳を過ぎると自然治癒がしにくくなり、ソケイへルニアを合併している場合や、痛みが強い場合や本人が腫れを気にするようなら手術されることをお勧めします。

サッカー選手などによくみられる病気「太もものつけねが、何か変」

サッカー

太もものつけねの痛みや違和感がある病気で、サッカー選手などによく見られる病気の一つにソケイ部痛症候群というものがあります。走りながらボールを蹴る動作によりソケイ部の筋膜を痛めることが原因といわれています。

他にも、虫垂炎や腸閉塞、腸重積など緊急に外科治療が必要な病気の可能性もありますので、このような場合もがまんせず、医師の診察を受けるようにしましょう。