子どもと大人の鼠径ヘルニアの違い|原因の違い|後天的|先天性
ソケイヘルニアのいろいろな症状

子どもと大人の「ソケイヘルニア」の違い

子どもと大人ではソケイヘルニアになる原因が違います

子どもと大人(18歳以上)のソケイヘルニアの違いは病気の原因です。

子どものソケイヘルニアの原因は、そのほとんどが先天的なことによる外ソケイヘルニアが多く、大人のソケイヘルニアの原因は、加齢により内臓や組織を支えている筋膜や筋肉が衰えることで起こります。40歳以降は男性の内ソケイヘルニアが増えてきています。

また、乳幼児は、自分から症状を訴えることが出来ないため、お母さんや周囲の大人が、おしめの交換時などに太もものつけねの膨らみがないか見ることや、子どもの泣き声の違いから身体の異常を見つけてあげることが大切です。

子どもと大人の「ソケイヘルニア」の違い
子どもと大人のソケイヘルニアでは、病気の原因が違うので治療法も少し異なります

子どもも大人も、ソケイヘルニアの症状が重くなる前に手術をすることが基本です。

ただし、病気になる原因が違うので、少し治療法が違います。

また、ソケイヘルニアは、自然に治ることはありません。そのため手術による治療が必要になる病気です。

子どもは、成長過程でもあるので体内に残る人工補強材などは使用せず、ヘルニア嚢(のう)と呼ばれる部分を縛ったり、切除したりして治療します。

大人の場合には、メッシュの人工補強材を使った治療法が、多くの病院で行われています。